桐朋学園音楽部門創立60周年記念コンサート「指揮者の祭典」を終えて

2013年1月13日

実行委員長 秋山和慶

 

去る10月8日、サントリーホールに於いて「指揮者の祭典」(14人の指揮者とオーケストラによるグランド・コンサート)を無事に開催することが出来ました。

 

実行委員の皆様方をはじめ、働いて下さった多くの同窓生、集まって下さったオーケストラのメンバー、ご協力下さった関係各位、そして、ご来場戴いたお客様に、まずは心よりの御礼を申し上げます。

 

私自身も出演者の一人として指揮台に立ちました今回の演奏会に於いて、何よりも大きな収穫と感じられた事は、ひたむきに音楽に向かい合う純粋な精神が、この桐朋学園音楽部門に学んだ仲間達に、しっかりと息づいていることを改めて確認できた事でありました。

 

損得勘定も駆け引きもなく、ただただ音楽に没頭する純粋さと、懸命さ。

そのような精神を共有出来るメンバーと一緒に時間を過ごす幸運に恵まれた今回、練習の場でも本番の舞台でも、音楽を通して皆と心が通じ合っているという感覚を随所で覚え、素晴らしい演奏に乗って自然と指揮が出来たような、幸せなひと時を持ち得たように思います。

 

1984年、斎藤秀雄先生が亡くなられてから10年という年にオーケストラを結成し、メモリアルコンサートを行った事がありました。

その際に感じられた、「音楽への情熱を仲間と分かち合える喜び」、「ファミリーの様な温かな一体感の中で共に音楽に取り組める嬉しさ」、とでも言うべきものが、あれから三十年近い歳月を経た今も、しっかりと存在し続けている事をこの度のコンサートで確かめる事が出来、まことに慶賀に堪えません。

 

素晴らしい形で節目を彩る事が出来たこの60周年の後、次は70周年に向けて、桐朋学園音楽部門はまた新たな一歩を踏み出して参ります。

常に変転していく世界の中で、音楽が、音楽教育が、そして、桐朋に縁を持つ一人としての私自身が何を為し得るか。 かねてより桐朋の音楽教育に関わってこられた諸先生方の想いの上に、この学校が積み上げてきた多くのことどもを振り返りながら、今、感謝の念と共に、様々な感慨を抱いております。

 

桐朋学園音楽部門創立60周年記念コンサート「指揮者の祭典」動画紹介

 

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