50周年記念事業 総務・財務考察

2002年9月21日

1)コンセプト

本事業の推進にあたりましては、そもそも事業目的をどこに置くかという点が課題になりました。想定された最も保守的なプランは活動の範囲を同窓生のみに留め、記念パーティーにコンサートが付随する程度のものでした。一方最も革新的なプランはこの機会に活動の範囲を外に拡大して若手支援と音楽芸術の振興に寄与し、同時に現在とは異なるレベルの奨学金を実現するというものでした。討議の結果、将来への布石という意味も込め最も困難と思われる革新的なプランで推進することに決まったのです。

 

2)財源と組織運営について

 

同窓会の通常の活動基盤に食い込むことなく充分な活動を行う為には新たな財源が必要でした。企業に支援を仰ぐことも検討されましたが昨今の経済情勢ではまったく期待できません。討議の結果、活動の主体を同窓生のボランティアに求めてコストを切り詰める一方、当面は同窓生による寄付でまかない、コンサートの興行収入や記念プログラムの販売に期待することになったのです。ボランティアの組織運営は、一部に負担が集中したり責任の所在がはっきりしないなど難しい面がありますが、企画運営を音楽事務所などに全面委託してしまってはコスト面でまったく合わないものになってしまいます。従ってボランティア精神を貫く意味からも手作りの組織運営という極めて異例の形態となったのです。

 

3)事業の効果について

 

本記念事業は広報的に成功であったと言えます。各メディアからは予想を上回る注目を集め一般誌を含めた各誌に記事が掲載されましたが、これは単なる記念行事に留まらず社会性を伴った活動であったことが要因でしょう。特に公開リハーサルなど福祉や教育にまで領域を広げた点は大きな一歩であったかと考えます。

 

残念だったのは権利関係の問題から放送や録音などが大幅に制限された点でした。

 

財務的には当初計画した「従来とは異なるレベルの奨学金」を実現するまでには至っておりません。これは同窓会という組織ではチャリティーの根拠が明確にしにくかったことや、より幅広い層の方々に聴いて戴く目的からも破格のチケット価格とした結果であります。今回の収益に関しましては今後の活動に活かすべく奨学金の財源と合わせて検討しております。しかし違う見方をすれば大きな広告費をかけずにこれだけ幅広く桐朋学園の実績を披露し、結果として若手の活動を側面支援できたことは大きな収穫であったと言えます。

 

本事業は約7千人という本同窓会の規模にしては大変大規模な事業でした。しかし演奏者や実行委員をはじめ大勢の方々に無報酬でご協力戴き、同窓生の皆様から寄付を戴いた結果、同窓会としてはその活動基盤を縮小することなく本事業を推進できました。しかも当初からの計画通り企業の資金的支援を一切受けずボランティア精神を貫き通したことには大きな意味があります。

 

そもそも本事業は現時点でできることは可能な限り実現するという大変欲張ったものでした。これは最初から縮小プランで計画してしまうと将来何等かの形で活動を継続する場合、計画策定が大変困難になるからです。プランを縮小することは容易ですが逆は大変困難です。その意味では今回の結果によって将来の活動への可能性が広がったと言えるのではないでしょうか。

 

最後になりましたが出演者をはじめ、ご支援ご協力戴いた方々に厚く御礼申し上げます。

 

 

2.総務報告


1)動員実績
ピアノ・ガラ・コンサート 1,565人
オーケストラ・コンサート 1,967人
記者会見 20社 23人
記念パーティー 336人
オーケストラメンバー 76人
同窓生動員地域 国内全域、海外
2)記事掲載
朝日新聞 定年時代
北海道新聞 ムジカノーヴァ
新潟日報 音楽の友
大阪読売新聞 モーリスクラシック
下野新聞 ほか

 

同窓会編纂「創立50周年記念誌(記念プログラム)」 継続販売のお知らせ

 

同窓生の皆様には、発行前の事前お申し込み、2002年9月8日、16日の両コンサートなどで、多数の御購入をいただきましたが、なお、残部が300部ほどございますので、以下の要領で承っております。お求めになれなかった方、追加で入用の方には、ぜひこの機会にお申し込みください。 

◆代金:1部 \1,000 

◆送料:1冊から4冊までは \390 

5冊以上は送料無料(同窓会の負担)

◆お申し込み先

代金を、記念誌をお届けした際に同封しました郵便振替用紙にてお振り込みいただき、期・御名前・電話番号・お申し込み部数・送付先を明記ください。

 

記念プログラム(同窓会記念誌)情報

 

記念プログラム表紙などにレイアウトされた貴重な写真の数々は、撮影者R.ローラン氏の御遺族の御厚意で、使用することができました。以下にローラン氏の紹介をいたします。 

Rene Roland 1930年、神戸生れ。父をフランス人、母を日本人とし、勅使河原宗風の助手を務め、また、土門健の影響を強く受け、美術、建築の分野が専門である。著書には、日、仏、英、独語によるガウディーの本がある。フランスにおいては、アルジェリア戦争の時、フランス政府のカメラマンとしてサハラ砂漠の原住民の資料データを作成するなどの活躍をした。 

弟 Anolre 史郎 Rolandは、斉藤秀雄先生のチェロの弟子であったこともあり、1958年、1964年には、桐朋学園オーケストラの合宿、演奏会、練習風景の写真を沢山撮影していた。 

1999年フランスにて没。

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記念プログラム本文の訂正
23ページ上段 先生方の写真の説明2行目

誤 園田泰子 → 正 戸田敏子

謹んでお詫び申し上げます。

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